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~下痢の時注意すべき事(食事、その他)~

冬になると発熱・嘔吐・下痢などの症状を伴う風邪や胃腸炎などの感染症にかかるお子さんが多く見られます。
激しい下痢や長引く下痢があるととても心配になりますが、基本的には「下痢は病原体を体の中から早く出すための防衛反応」の為、下痢止めは使用せず整腸剤や水分補給・食事で経過を見ていくことになります。
大切なことは 体(腹部)を冷やさずゆっくりと体を休ませ、失われた水分や電解質を補い脱水を防ぐことです。

下痢が激しい(水様便)の時は、母乳、ミルク、経口補水液(OS-1)やイオン飲料、重湯、麦茶、野菜スープ、味噌汁の上澄み、リンゴのすりおろし汁などを飲ませます。
下痢が少し落ち着き、食欲が出てきたら、おかゆ、パン粥、煮込みうどん、にんじんやかぼちゃの煮つぶし、ベビーせんべい、ウエハース、すりおろしりんご、バナナ、白身魚の煮付けなど消化の良いものから徐々に元の食事に戻していきます。
ただし嘔吐がある場合は、一度にたくさん飲ませると吐いてしまうため、スプーンなどを使って少しずつ(5分おき位)飲ませ落ち着いてきた頃に食事を考えるようにして下さい。
冷たいもの・糖や脂肪の多い食品・食物繊維・刺激物は避けましょう。
下痢の際は、お尻がかぶれないようにゴシゴシこすらず軽く洗い流すか、優しく抑えるように拭いてあげましょう。

何度も吐き続け水分が取れない時、ぐったりして顔色が悪い時、くちびるが渇いておしっこの量が少ない時(半日以上出ない)、目が落ちくぼんでいるなどの脱水症状がみられる時や、血便のみられる時などは早く受診するようにしてください。