~帯状疱疹は予防接種で防げます~
2022. 8. 3更新
【みんなのポケット】2022年7月号(NO.233)
帯状疱疹の予防には、50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。
帯状疱疹ワクチンには2つの種類があり選ぶことができます。
- ①水痘・帯状疱疹ワクチン
- 従来から小児にたいして水痘ワクチンとして使用されている生ワクチンで、帯状疱疹の発症を5~6割に抑える効果があり、接種に伴う副反応もあまり強くないと言われています。
- ②シングリックス
- 新しく開発されたシングリックス(不活化ワクチン)で、特徴は2回接種する必要があり、副反応も強めですが、体の免疫機能が下がっている人でも接種すること、帯状疱疹の発症を抑える作用が90%以上です。
弱毒性水痘ワクチン | シングリックス | |
種類 | 生ワクチン | サブユニットワクチン |
対象年齢 | 50歳以上 | 50歳以上 |
発症予防効果 | 51.3% | 97.2%(70歳以上89.9%) |
神経痛の予防効果 | 66.5% | 85.5%以上 |
免疫が持続する期間 | 8年程度 | 9年以上 |
主な副反応 | 局所の腫れや赤み、発熱の他、接種部位周辺に水痘のような発疹等 | 局所の腫れや赤み、痛みの他、発熱、倦怠感、筋肉痛、胃腸症状等 |
接種を受けられない人 | 免疫異常疾患、免疫抑制治療中の人、妊婦(他、シングリックスと同じ) | 明らかな発熱、重篤な急性疾患、ワクチン成分にアナフィラキシーのある人 |
費用・回数 | 9,000円×1回 | 2万2,000円×2回 |