春の熱中症
2016. 5. 1更新
熱中症と聞くと真夏の炎天下に起きるという先入観があるかもしれませんが、実は、寒暖の差が激しい春も要注意の季節です。猛暑になれた真夏の35度より、気温が急激に上がった5月の25度の方が体にはこたえるとも言われています。
急に気温が大きく変わった時に体がすぐには対応できないのです。学校の変わり目も熱中症の落とし穴があります。中学校や高校の1年生が1学期にクラブ活動などで熱中症を起こすことがよくあります。体力の違う3年生と一緒に同じ練習をするのも一因です。対策はまず天気予報に注意すること、気温だけでなく、湿度も重要です。
湿度が高いと脱水状態になる危険性が高まります。さらに、現場では、こまめな水分補給、そして塩分の補給も大切です。塩分と糖分が体液に合わせて作られている経口補水液もとても有効です。お酒は脱水を助長しますので、かえってよくありません。もしも熱中症で倒れている人がいたら、救急車が来るまでに、服をゆるめ、首の両脇やわきの下などをぬれたタオルなどで冷やしましょう。太い血管が体の表面近くを通っている場所なので、冷やす箇所として良いです。保冷剤をハンカチでくるんで当てるのも良いでしょう。