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鉄欠乏性貧血

~鉄欠乏性貧血~

貧血とは、血液中に含まれるヘモグロビンの量が少なくなった状態のことです。ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ重要な働きをしているため、その量が少なくなると運べる酸素の量も少なくなって全身が酸欠状態となり、様々な症状が現れるようになります。なかでも鉄欠乏性貧血が最も頻度の高い貧血です。鉄欠乏性貧血の治療は、鉄剤の内服治療ですが、日頃から食事に注意をする事が予防につながります。

【症状】
めまい・立ちくらみ・動悸・息切れ・頭痛・眠気・倦怠感など

【鉄分を多く含む食品を摂りましょう】
ヘム鉄(赤身肉や魚などに多く含まれ吸収率が高い)
・レバー ・牛肉 ・いわし ・かつお 

非ヘム鉄(野菜や貝類などに多く含まれ吸収率が低い)
・ほうれん草 ・あさり ・ひじき ・納豆 ・卵

【ビタミンCを組み合わせましょう】
ビタミンCは鉄分の吸収率を促進させる働きがあります。
・ブロッコリー ・パプリカ ・じゃがいも

【タンニンを含むものに気をつけましょう】
タンニンが含まれる飲み物は鉄の吸収を悪くするので食事の前後はなるべく控えてください。
・緑茶 ・紅茶 ・コーヒー

【食事はゆっくりよく噛んで食べましょう】
胃酸も鉄の吸収には不可欠です。リラックスした気分でよく噛んで食べると胃酸が十分に分泌されて鉄の吸収がよくなります。また、酢、梅干し、かんきつ類などの酸味のある食品も効果的です。

【高齢者】
高齢者では、胃の粘膜が萎縮して鉄の吸収が悪くなります。市販のお総菜なども利用してバランスの良い食事を摂るようにしましょう。