~五月病~
2016. 5. 1更新
新社会人など4月から新たな生活を始めた人の中には、1カ月ほど経つと緊張の糸が切れて、心身にさまざまな症状が出る人がいます。これを「五月病」といいます。
「五月病」は日本特有の俗称で、医学的な病名ではありません。精神科的には「適応障害」になることが多いと言われています。
ストレスの多い環境への適応が限界を超え、心身の不調をきたす障害で、主な症状は身体面、行動面、精神面の3つに変化が出ると言われています。
① 身体面
寝付けない、食欲不振、頭痛、倦怠感、疲労感、めまい、動悸
② 行動面
朝起きられず登校・出社できない、イライラする、涙もろくなる
③ 精神面
寝付けない、食欲不振、頭痛、倦怠感、疲労感、めまい、動悸
② 行動面
朝起きられず登校・出社できない、イライラする、涙もろくなる
③ 精神面
ゆううつ、非哀感、落ち着かない、思考力・注意力の低下、テキパキ動けない
五月病にならないためには、クラス替えや入学後の適応しようと頑張りすぎず、少しずつ環境に慣れていく心つもりで過ごすことが大事です。
対処の第一歩は、自分や周囲の人の変調に気づく事です。心身の不調が長引くときは、スクールカウンセラーへの相談や心療内科などの受診も考えましょう。
親だけでなく担任教師など学校との連携が必要な時代となっています。保護者もまた、子どもの様子に心を配り、体調の悪いときは、話を聞いてあげたり、休ませたりしてください。
自分の子どもだけは大丈夫と思わず、子どもの発するサインを見逃さないよう気を付けてください。特に小学生や中学生は親や周囲の人の理解や援助が、自我の確立のためにはまだまだ必要で大切な時期です。ただし、無理に話を聞きだすのでなく、いつでも話に耳を傾けることを心がけるとよいと思います。