HOME»  みんなのポケット»  バックナンバーTOP»  ~子どもがおなかを痛がるのは?~

~子どもがおなかを痛がるのは?~

子どもは、いろいろな場面で「おなかが痛い」と訴えることがあります。
うまく言葉で表現できない子どもは、頭が痛いときや寂しくてかまってほしいときなどでも「おなかが痛い」と言ったりします。
そんな時は、ちょっとその子の表情や動作をよく観察してみてください。
本当にお腹が痛いのであれば、痛みを和らげるために膝を抱えこんだり急にしゃがみこんだり、不安でべたべたと甘えてくるなどの動作がみられることもありますし、なんとなく繰り返しおなかが痛いときは、心理的問題が隠れているときもあります。
腹痛の原因で多いのは便秘症です。便がいつ出たのか確認することが大切です。
次に多いのは、感染性胃腸炎です。吐いたり下痢したりを伴うのが特徴です。
しかし鼠径ヘルニアの陥頓・腸閉塞・虫垂炎の場合には、緊急性がありますので注意が必要です。
診察室で「少し経過を見てください」と言われたら、心理的なものであれば肌の触れ合いを大切に、抱いたり手を握ったり、よく話を聞いてあげたりしてみてください。
どんどん痛みが増してきて我慢できないほどの痛みやお腹の張り具合が強いときには緊急で医療機関を受診してください。
食品や手をよく洗う・火を通す等、食中毒の予防にも注意しましょう。