~RSウイルス感染症の大流行~
2021. 10. 6更新
【みんなのポケット】2021年9月号(NO.223)
子供が多く感染する「RSウイルス」について、本来であれば冬に流行するウイルスですが、昨冬にほとんど流行がなかった反動で季節外れの流行を起こし、全国で猛威をふるっています。
「風邪の一つ」ではあるものの、生まれて初めての感染では重症化しやすく、乳児では死に至る危険性もある病気です。
RSウイルス感染症は、主に呼吸器系の症状を呈する感染症で、子供に多くみられます。ほぼすべての子供が4歳頃迄には1度は感染する病気ですが、一生の間に何度も感染し、そのうちにとても軽い症状で済むようになります。大人もかかります。
RSウイルスは、新型コロナウイルスと同様に「飛沫感染」や「接触感染」を通じて広がりますので、手洗いや咳エチケットは有効な対策です。
かかった場合は、
・潜伏期間は、3~5日ほど。 ・鼻水や発熱の風邪症状から始まり、咳や高熱が出る。 ・進行すると「喘鳴」、ゼーゼー、ヒューヒューという気管支炎症状が出る。 |
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・潜伏期間は、3~5日ほど。
・鼻水や発熱の風邪症状から始まり、咳や高熱が出る。
・進行すると「喘鳴」、ゼーゼー、ヒューヒューという気管支炎症状が出る。
重症化すると呼吸困難を伴う細気管支炎や肺炎を発症することもあります。又、気管支喘息を発症する場合があり、ゼーゼーすることが長引いたり繰り返したりする際には注意が必要です。喘鳴の増悪や、お腹や胸がペコペコと凹む「陥没呼吸」の症状が出るのは重症化のサインです。お見逃がししないようご注意下さい。