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熱性けいれん

【みんなのポケット】2022年12月号(NO.238)

熱性けいれんとは、乳幼児期の発熱に伴って起こるけいれんの1つです。
多くのお子様は一生に一度しか起こしませんが、まれに何度も繰り返し起こす場合には、予防管理や検査を考える必要があります。最近では通常の感染症やインフルエンザの他に、新型コロナウイルス感染症などにより発熱する機会も増えていますが、もしもけいれんが起こったら、初めての経験に親御さんはとても慌てて心配になってしまうのではないでしょうか?
熱性けいれんは38℃以上の高熱時で熱が出始めてから24時間以内に起きる事が多く、左右対称に数分間で自然に治まる事が多いです。また、通常では脳にダメージが残ることはありません。
―けいれんが起きた時の対処のポイントは―
①安全な場所に顔を横向きにして寝かせてください。
②洋服のボタンやベルトを緩め呼吸が楽にできるようにしましょう。
③指や箸、タオルなどの物をかませてはいけません。
落ち着いて様子を観察してください。(けいれんは、全体か・部分か、左右に差はないか、落ち着くまでに何分くらいかかったか。意識はすぐに戻ったか。)多くの場合、けいれんは、3~4分ほどで止まってきます。
5分以上たっても止まらない場合は、救急車をよびましょう。