小児への錠剤の飲ませ方
散剤のメリットは、体重に合わせた細かな用量調整ができる事や、2種類以上の混合ができる、等です。 錠剤のメリットは、コンパクトでかさばりにくい、匂い、味を感じにくい等です。 最近では、小児向けの小さい錠剤や口腔内崩壊錠が発売されたりしています。
今回は、小児への錠剤の飲ませ方のコツをご紹介します。
小児で錠剤がのめる年齢は、一般的に5歳くらいからと言われていますが、個人差があります。また、体重や症状によっては処方できない場合もあります。
ここからは、小児への錠剤の飲ませ方のコツを、具体的にお話します。
①上体を起こします。上を向いている姿勢では、気道に入る誤嚥の恐れがあり、飲み込みにくさもあります。
②あらかじめ少量の水を飲んで、口の中を湿らせておきます。口の中や喉に錠剤がくっつくのを防ぎます。
③錠剤は口の中にそっと置き、すぐに水を飲みます。できるだけ舌の奥の方に置くと、錠剤を意識せずに飲みやすくなります。
卒業式や送別会のシーズンです
3月は、区切りの月でもあります。子どもたちの卒園式、卒業式は勿論の事、社会
人の皆さんも転勤等の環境変化が急に発生する場合もあります。そんな時に体にスト
レスがかかり、様々な身体的症状が発症する場合があります。トイレが近くなったり、
眠りが浅くなったり、イライラしたり。時間の経過で治まる場合は良いのですが、長
引く場合や、とても辛い場合はかかりつけ医などに相談しましょう。
鉄欠乏性貧血
~鉄欠乏性貧血~
貧血とは、血液中に含まれるヘモグロビンの量が少なくなった状態のことです。ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ重要な働きをしているため、その量が少なくなると運べる酸素の量も少なくなって全身が酸欠状態となり、様々な症状が現れるようになります。なかでも鉄欠乏性貧血が最も頻度の高い貧血です。鉄欠乏性貧血の治療は、鉄剤の内服治療ですが、日頃から食事に注意をする事が予防につながります。
【症状】
めまい・立ちくらみ・動悸・息切れ・頭痛・眠気・倦怠感など
【鉄分を多く含む食品を摂りましょう】
ヘム鉄(赤身肉や魚などに多く含まれ吸収率が高い)
・レバー ・牛肉 ・いわし ・かつお
非ヘム鉄(野菜や貝類などに多く含まれ吸収率が低い)
・ほうれん草 ・あさり ・ひじき ・納豆 ・卵
【ビタミンCを組み合わせましょう】
ビタミンCは鉄分の吸収率を促進させる働きがあります。
・ブロッコリー ・パプリカ ・じゃがいも
【タンニンを含むものに気をつけましょう】
タンニンが含まれる飲み物は鉄の吸収を悪くするので食事の前後はなるべく控えてください。
・緑茶 ・紅茶 ・コーヒー
【食事はゆっくりよく噛んで食べましょう】
胃酸も鉄の吸収には不可欠です。リラックスした気分でよく噛んで食べると胃酸が十分に分泌されて鉄の吸収がよくなります。また、酢、梅干し、かんきつ類などの酸味のある食品も効果的です。
【高齢者】
高齢者では、胃の粘膜が萎縮して鉄の吸収が悪くなります。市販のお総菜なども利用してバランスの良い食事を摂るようにしましょう。
中耳炎
【みんなのポケット】2025年2月号(NO.264)
耳は外側から外耳、中耳、内耳と三つの区画に分かれています。
中耳炎とは、中耳の部分がウイルスや細菌などの侵入で炎症を起こしている状態です。中耳炎になると、耳を痛がったり、耳だれ(耳から膿が出てくること)がおきたり、機嫌が悪かったりします。
中耳炎は生後半年から1歳、2歳くらいをピークとして、5歳くらいまでは非常に多い病気です。急性上気道炎(いわゆる風邪)に伴ったり、アレルギー性鼻炎に伴ったりして発症します。
【急性中耳炎】
風邪や感染症が原因で発症することが多く、短期間で治ることが多いです。鎮痛剤や重症な場合は抗生物質を使用します。
【滲出性中耳炎】
症状が無く気づきにくいことが多く治りにくいです。
耳によく手を持っていく、触る、呼んでも振り向かない、テレビの音を大きくする、近寄るなどが見られることがあります。症状に応じて治療します。